巻き爪・陥入爪

巻き爪と陥入爪の違い

巻き爪と陥入爪はそれぞれ異なる性質のものであり、併発するケースもあります。

巻き爪

爪が曲がって丸くなった状態です。

陥入爪

爪の横側の先端が食い込むことで周辺の皮膚が炎症し、痛み、腫れ、発赤といった症状が現れます。

巻き爪

原因

足に合わない靴の着用や外反母趾などが原因となります。

不適切な靴

つま先が狭い靴、ハイヒール、ぶかぶかな靴を履くことで爪に負担がかかり、巻き爪を発症します。

深爪

歩行時には足の親指に体重の数倍の圧力が加わります。爪はこの圧力に反発するように働きますが、深爪になると地面を蹴り上げる際の圧力を反発できず、指先の軟部組織が上に向かって隆起することで巻き爪を発症します。

外反母趾

足の親指の関節が小指側に曲がった状態を外反母趾と呼びます。パンプスなどのつま先が狭い靴を履くことで足指が変形し、足の「横アーチ」が効かなくなり「開帳足」のように幅広い足になることもあります。

陥入爪

原因

深爪が主な原因です。
爪の横側の縁の先端が足指の先端以上の長さであれば陥入爪は生じません。
爪の横側先端を短くしすぎることで発症しますが、痛みを伴うため余計に爪を短くしてしまいさらに悪化するという悪循環に陥ります。

巻き爪の治療

3TO(ワイヤー治療)

当院では、3TO(VHO)技術を採用した巻き爪治療を実施しております。この方法は、専用のワイヤーを使用して爪の形状を整え、痛みが少なく出血のない非侵襲的な治療法です。炎症がない場合は、施術後すぐに通常の生活を送ることができます。

方法

専用のスチール製ワイヤーを使用し、爪の形状に合わせて調整したうえで、爪の左右に引っ掛けて固定します。爪を切り込むことなく矯正が可能で、痛みはほとんど伴いません。また、ワイヤーは皮下組織に触れず爪に直接取り付けるため、出血のリスクもありません。施術後は余分なワイヤーをカットし、人工爪でカバーすることで、自然な見た目を保つことができます。

治療期間

1回の施術で痛みの軽減が期待できます。2〜3ヶ月で矯正が完了し、自然な爪の形に戻ります。症状によっては、半年から1年かけて定期的にワイヤーを調整することが推奨される場合もあります。

リスク・副作用

安全性の高い方法で、重篤なリスクや副作用は報告されていません。ただし、施術部位が非常に敏感な場合や炎症がある場合は、事前に炎症を鎮める必要があります。再発の可能性はありますが、主に歩き方や履く靴の種類など、生活習慣に影響されます。

費用

3TO(初回) 9,900円
3TO ワイヤー交換あり 7,700円
3TO メンテナンス 2,200円

1回の治療で改善できることがありますが、2回目の治療が必要な場合もございます。

巻き爪マイスター

当院では、巻き爪マイスターを使用した治療も行っています。超弾性合金ワイヤーの弾力を利用して巻き爪を矯正する技術で、爪に穴を開ける必要がなく、短時間で施術が完了します。矯正具は基本的に痛みを伴わずに装着でき、歩行や日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。

リネイル®ゲルを用いた治療も可能です

リネイル®ゲルは、約24時間で爪を軟化させ、その後数日内に再硬化します。矯正具と組み合わせて使用することで、爪を平坦な状態に保つことができます。

使用方法と注意点
  • 皮膚を保護するためにマスキングテープを貼り、ゲルの塗布後はカバーテープで覆います。
  • 処置当日はシャワーのみにしてください。
  • 患部が濡れてしまった場合は、速やかにクリニックを受診してください。
  • 約24時間後にテープを剥がし、リネイル®ゲルを洗い流します。
  • 日常生活では、指定された医療用テープで矯正具を固定してください。
  • 1週間後に矯正具の継続または終了を判断します。

その他の注意点
  • 痛みや刺激、かぶれ、爪の割れなどの症状が現れた場合は、速やかに受診してください。
  • 矯正具の外れ・損傷が生じた場合、実物を持参の上、受診してください。

費用

巻き爪マイスター+テープ代 5,500円
リネイルゲル 5,500円
巻き爪マイスター(2回目以降) 2,200円

深爪・陥入爪の予防

適切な靴を履く

不適切なサイズの靴、つま先が狭い靴、ハイヒールなどの着用が巻き爪の発症に関係しますのでご注意ください。

深爪をしない

誤った爪切りで陥入爪を発症しますので、爪切りの方法にはご注意ください。爪が引っかからない程度の長さに真っすぐ切ることがベストで、爪の両端は切らないようにしてください。

再発について

巻き爪や陥入爪の根本原因を除去できないと、どれだけ治療しても再発リスクは消えません。
深爪状態の方、開帳足の方、寝たきり状態の方、歩行の際に足指に体重をかけづらい方、テニス・サッカー・ジョギングなどのスポーツで足の爪や指に大きな負担がかかる方、爪が柔らかく脆い方は特に注意が必要です。

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